「サービスを売る」ことと、「売れるサービス」を作ること

個人的な思考メモ。

「サービスを売る」ことと、「売れるサービスを作る」ことは結構違う。
後者の方がスケールする。

「サービスを売る」ことは能動的な営業活動で売るということ。
売るための行動をしなければ売れない。昔ながらのIT企業がクローズなパッケージソフトを売る手法。

「売れるサービス」を作ることは受動的に広がっていく創作活動。
売るための行動をしなくても売れる状況を作ること。昨今のWebサービスが行う手法。

しかし後者は前者の活動も余裕で行えるが、前者は後者の方法を現実的にほぼ取れない。

昔ながらの企業は前者の方法でやってきたので今はまだ資産があるのでゴリ押しできているが、稼げているだけに従来の手法から変える決断がそうそうできない。組織的に老いている。

時間をかけて変えていくしかないが、その時間で後者の企業は数倍の速さで進化していく。それが出来てる企業は国内だとリクルートくらいか?資本力とトップの柔軟性がいる。

Googleや基本無料のアプリが席巻してる今、どちらがベストかは明白。
カビの生えたものを売りつけるより、肚を見せてその価値に投資してもらう考えの方が世の中進化する。

また当然ながら「売れるサービス」というのは単に「良いサービス」という話でもない。
「良い物さえ作れば売れる」なんてのは職人の甘い妄想。売れるロジックが要る。

森羅万象すべてはバランス。

書き出すとすごい当たり前のことすぎたけど、再認識でたまにはね。

筆者について

KaBuKi
ゲームとジョジョを愛するファミッ子世代。好きな言葉は「機能美」。
公私ともにWebサービスを作る系男子。